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死刑執行中脱獄進行中
13 :
『バイロネイア』と『モービィ・ディック』そのB
:2001/11/20(火) 13:05
激しい雨で―――徐々に弱まってはきていたが―――
かなり滑りやすくなっている石段を登り終えると、
正門のひさしが『運び屋』の身体を雨から守ってくれた。
冬の雨はとても冷たく、愛用のコートが無ければ凍えていただろう。
コートを渡してくれた少女の乗る車は、ここからでは
見ることはできなかったが、何かがあった場合のクラクションは
優に聞こえる距離だ。
髪にまとわりつく雨の雫を振り払うと―――
30メートルほど先には中門の姿を確認できた。
境内はもちろん、真っ直ぐに伸びる石畳にさえも
人影は全く見当たらなかった。
中門の内で微かに見えている巨大な『腕』は―――
おそらくは金剛力士像阿像,吽像のものなのだろう。
長年の歳月により多少劣化しているようにも思えたが、
その威圧する風体は遠くから見るだけでも十二分に
伝わってくる。
『運び屋』はシスターが無線で話した言葉を思い出した。
(―――フフ・・・――――『鍵』は――――
――――の・・・―――『金剛力士像』の足元に―――――
・・・・直に――――取りに――――)
『モービィ・ディック』は―――分っているとは思うが―――
しきりに石段を降りるように勧めていた。
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