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死刑執行中脱獄進行中

22 :『バイロネイア』と『モービィ・ディック』そのF:2001/11/21(水) 12:57
『首輪』を取ろうとする瞬間―――『モービィ・ディック』の
足元に僅かな痛みが走った。
辺りを見まわしても何も異常は無さそうだった。
仁王像の下では薄暗い闇が血の臭いを微かに
残していた。
男は腕組みをし、薄ら笑いを浮かべたままだ。
「『勘違い』ねえ・・・・んなことよりも必死こいて
 逃げたほうがいいと思うぜぇ〜?」
男の言葉を背に、『運び屋』は正門をくぐる。
と、背後で大きな音が聞こえてきた。
ドドドドド・・・・・・!
規則正しく響く重低音に『運び屋』が背後を振りかえると・・・
30メートルほど後方には先ほどの男がアメリカンバイクに
乗ってエンジンを吹かしている様が見て取れた。
『モービィ・ディック』の『指針』は―――男を向いている!

23 :『バイロネイア』と『モービィ・ディック』そのF:2001/11/21(水) 12:57
「ヒャハハハハッ!!バカ正直に『ゲーム』なんて
 引き受けやがってよぉ〜〜!!
 お前が現れた以上『鍵』なんざ必要ねーからなぁ・・・
 どーせ例のガキもここらにいるんだろ?
 じっくり探させてもらうぜぇ〜〜
 お前を殺した後でなぁ!!」
ドドドドド・・・・・ウォン!!
アクセルを乱暴に回すと、男は東門―――『運び屋』から見て右側
の門―――から走り去ってゆく。
男を追おうとすると―――『運び屋』は軽い脱力感を覚えた。
ずるり・・・ずるり・・・・・
何かが這い寄ってくる音が聞こえてくる。
と同時、ポケットに入れておいた携帯電話が激しく振動を
始めた。この元気なリズムは―――『彼女』だろう。
 
既に雨は小降りになってきていた。
それだけに、『音』はその存在を主張していた。
・・・・・ずるり・・・・ずるり・・・・・・
だんだんと『音』が近づいてきているのが『運び屋』の耳には
やけに鮮明に聞こえた。

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