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『僕の顔を食べないで』
1 :
→
:2003/09/05(金) 01:29
好奇心から『樹海』に足を踏み入れた男女が、運良く出会った。
男の名は、『木下 洋』。
女の名は、『八乙女 茜』。
迷い込んで、すでに数日・・・・・・・・・・
2人の疲労と空腹は、限界に近付いている。
互いに見知らぬ2人だったが、目的が同じである事は明白だった。
『この樹海から抜け出したい』
どちらからとも無く歩き始め、それに付き従う・・・・・・・・・・・
166 :
八乙女 茜
:2003/09/29(月) 00:42
>>162
順に扉を開けていく。
扉の正面には立たないようにする。
167 :
→
:2003/09/29(月) 00:59
>>165
『木下』は、ガラス片を持って男に近付いた・・・・・・・・・・。
その首に破片を近付けようとした瞬間、
『ベリッ!!』
飛び起きた男が、『木下』の股間に噛み付いた。
直後、激痛で『木下』は床に倒れ込んだ・・・・・・・・・股間を手で押さえたまま、
声にならない声で泣き叫ぶ。
身体は、硬直した様に痺れて動かなかった。
「ンまぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
168 :
木下 洋
:2003/09/29(月) 01:02
>>167
身体が動かないなら、どうにもならないような気がする。
が、可能な限り気力を振り絞って蹴飛ばすなり何か反撃をしたい。
169 :
→
:2003/09/29(月) 01:03
>>166
扉を上から開くと、それが冷蔵庫である事が分かる。
冷凍された肉や牛乳などの飲み物、一番下の野菜ケースには野菜もあった。
突然、後ろで絶叫が響く。
振り向くと、男が立っていた・・・・・・・・・・その足元には、『木下』が股間を押さえて
倒れ込んでいる。
「ンまぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」
男が雄叫びを上げた。
170 :
→
:2003/09/29(月) 01:07
>>168
視界が真っ白になり、思考が止まった。
男の雄叫びが聞こえたが、『木下』には周囲を見回す余裕すら無かった・・・・・・・・。
股間が熱くなり、呼吸が止まる。
声すら出せない程の痛み・・・・・・・・・・『木下』の目から、涙が止めど無く溢れる。
171 :
八乙女 茜
:2003/09/29(月) 01:09
>>169
「………テメー…死んでねーのか…フニャ○ン野郎ッ!!」
牛乳を取り出す。
入り口とは別のドアへ走って開けて飛び込む。
172 :
木下 洋
:2003/09/29(月) 01:16
>>170
「グッ……………………!!!!」
(このクソ野郎!殺してやる!!クソ野郎!!殺してやる!!ビチグソ野郎!!死ねよ!!変態野郎!!クソ野郎!!痛ぇよ…クソ!死ね!!変態!!痛ぇだろうが…死ね!!殺してやる…殺してやる…死ね!!・・・・・)
思いつく限りの呪詛を心で刻む。
願わくば変態野郎に届いて、突然死でもしやがれッ!!!
173 :
→
:2003/09/29(月) 01:35
>>171
素早く牛乳を取り出すと、『八乙女』はドアに向かって駆け出した。
男が追って来る様子は無い・・・・・・・・・
ドアノブを回してドアを開くと、中は台所の様だった。
『八乙女』は、中に飛び込んだ。
>>172
・・・・・・・・・・何かが、目の前に落ちた。
それは、男の吐き出した『木下』の陰茎だった。
男に突然死する様子は無く、どこかへ歩き去って行く・・・・・・・・・・。
『木下』は、床の一点を見つめて痛みに耐えた。
174 :
八乙女 茜
:2003/09/29(月) 01:41
>>173
「よしッ!」
包丁を探して手に取る。
台所なら調味料等も置いてあるだろうからそれも探す。
175 :
木下 洋
:2003/09/29(月) 01:42
>>173
(あの野郎……!!!!! 絶対殺してやる!クソ野郎…殺す!殺す!殺す・・・)
痛みに耐えながら呪詛を吐き続ける。
茜が戻って来てくれるか、奇跡の救助が訪れて欲しいところだ。
とりあえずは可能な限りの忍耐と呪詛を……。
176 :
→
:2003/09/29(月) 01:59
>>174
『八乙女』は、ぶら下がっていた『中華包丁』を手に取った。
各種調味料や調理用の油も、棚に整然と並べてある。
『ガチャ』
振り向くと、開いたドアの向こうに男が立っていた。
スキンヘッドになっていたが、先の男と同一人物である事は分かる。
>>175
ドアを開ける音が聞こえた様な気がした。
痛みが引く様子は無く、冷や汗が頬を伝う・・・・・・・・・・。
ふと、『木下』の耳に微かな声が聞こえた。
177 :
木下 洋
:2003/09/29(月) 02:02
>>175
(音だ……、ドアが開いたのか…? 救助……?! そこまで都合よくは無いか……。)
(……!! 『声』…?! 今度は聞こえた…!)
きっと気のせいでは無いであろう声に耳を傾ける。
声の方向は?老若男女は判別出来るだろうか?
痛みでそれどころではないか……。
178 :
八乙女 茜
:2003/09/29(月) 02:06
>>176
「悪いけどテメーにやれるようなモノは持ち合わせていないからッ!!」
中華包丁をかざしながら男から間合いを取る。
179 :
八乙女
:2003/09/29(月) 02:07
>>178
180 :
→
:2003/09/30(火) 22:53
>>177
気を静め、声に耳を傾ける・・・・・・・・・・・
だが、股間の痛みが思考を奪った。
『チャリン』
軽い金属音が聞こえた。
涙で潤んだ『木下』の目に、窯の下に光る『何か』が映る・・・・・・・・・。
>>178
「キャッホー!!」
男は、奇声と同時に『八乙女』へと踊り掛かる。
その素早い動きは、獣の様に俊敏だった・・・・・・・・・・一気に、間合いに入り込まれる。
181 :
木下 洋
:2003/09/30(火) 23:00
>>180
(くそ…痛ぇ…。)
(何だ…?声じゃねぇ…。何だ…。)
窯の下の『何か』に集中する。
可能ならば転がって近付きたいが。
182 :
八乙女 茜
:2003/09/30(火) 23:08
>>180
「テメーは、これでも喰らってろッ!!」
持っている牛乳を目潰しで(痛みは感じないだろうが視界は奪えるだろう)男にかける。
そして、腕に巻いた上着をグローブ代わりにしてカウンター気味に顔面に叩き込むッ!!
183 :
→
:2003/10/01(水) 15:11
>>181
窯の下に落ちているのは、『鍵』である事が分かった。
小さな白いプレートが付いており、何か文字が書かれている・・・・・・・・・・。
痛みに耐えて転がりながら近付くと、『鍵』に血が付いている事も分かる。
『地下倉庫』
プレートには、そう書かれていた。
>>182
牛乳を、男に向かって撒き散らす・・・・・・・・・・。
男の動きが止まった瞬間、上着を巻いた腕で顔面を殴った。
『ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・』
184 :
木下 洋
:2003/10/01(水) 18:18
>>183
(何だよ…地下倉庫って……。何処だよ……くそっ!!)
鍵を手にしたい。
その際に鍵の落ちていた場所の上(上部)に何かあるか、誰かいるか見たい。
『チャリン』と音がしていたので、人が落としたのか、棚のような所から
落ちたのかちょっと興味がある。
185 :
→
:2003/10/01(水) 20:49
>>184
ヒョコヒョコと股間を庇いながら、『鍵』に近付いて手に取った。
その上を確かめると、そこには『窯』だけがある・・・・・・・・・。
声は、もう聞こえない。
186 :
木下 洋
:2003/10/01(水) 21:22
>>185
(こん中か…?!さっきの爺さん……?)
『窯』は自分のどのくらい上にあるだろうか?
落ちて来た(と思われる)ので、底は開いているのだろう…。
「おい、誰かいるのか?」
と呼び掛けてみる。
187 :
→
:2003/10/01(水) 21:40
>>186
窯の蓋は、開いている。
『木下』の呼び掛けが、窯の中に響いた・・・・・・・・・・返事は無い。
声を出すと、股間に痛みが走った。
煙突に繋がる窯の上から、ポタポタと血が落ちて来るのに気付く。
188 :
木下 洋
:2003/10/01(水) 21:47
>>187
(ちっ…返事はねぇしアソコは痛ぇしよ……。
最悪だよ…。絶対ぶっ殺してやる……!)
(血かよ……、やっぱり誰かいるんじゃねえか…。
さっきの爺さんか……。)
血は窯の外を伝わっている?
それとも、自分がいるであろう内側?
189 :
→
:2003/10/01(水) 22:21
>>188
『窯』は、壁に穴の空いた形のもの・・・・・・・・・・・
血は、(当然)内側に上から数滴ずつ落ちて来ている。
『木下』は、窯の前に立っている。
190 :
木下 洋
:2003/10/01(水) 22:36
>>189
申し訳ない、形状を勘違いしていたようだ。
血が出て来る所を覗きこんでみる。
191 :
→
:2003/10/01(水) 22:56
>>190
窯の上は、暗くて見えない・・・・・・・・・・。
192 :
八乙女 茜
:2003/10/01(水) 23:07
>>183
「…………ッ!!」
更に男の顔を殴る。
片手で『重さ』があるジャブ。
193 :
木下 洋
:2003/10/01(水) 23:08
>>191
無理して顔を突っ込んでもダメなら、歩けるようになるまで休みたい。
痛みに耐えながら歩けるなら周りを見渡して、『倉庫』の扉のような物を探す。
区別がつかないのなら、『扉』のある位置が知りたい。
194 :
→
:2003/10/02(木) 22:12
>>192
拳を引き戻そうとすると、『八乙女』の腕を男が掴んだ。
そのまま、強い力で『八乙女』を引っ張る・・・・・・・・・・
>>193
痛みが収まる気配は、全く無い。
『木下』の頬を、涙が伝う・・・・・・・・・目を潤ませながら、周囲を見回した。
ふと、鈍く光った箱型の物体の下に、埃を被った床扉を見つけた。
195 :
木下 洋
:2003/10/02(木) 22:21
>>194
(くそっ…、絶対殺してやるからな…、あのクソ野郎……!)
その『鈍く光った箱型の物体』が何なのかは判らないのだろうか…?
とりあえず、『それ』に近付いていく。
棒を杖変わりにして。
196 :
八乙女 茜
:2003/10/02(木) 23:20
>>194
『スポンッ』
男が掴んだ腕が巻いた上着ごとスッポ抜けるッ!
掴んでいる腕の正体は
>>174
メール欄の確保した油入り容器。
殴った時に(
>>182
メール欄)仕込んでいた。
そして、茜はガスコンロの前に
>>178
メール欄で移動していた。
「テメーは、早く逝けッ!」
上着を巻いた油容器に中華包丁を叩きつけて破壊。
油から飛びのきつつガスの火をつけて男とコンロとかかった油で引火させるッ!!
197 :
→
:2003/10/04(土) 00:50
>>195
ヨチヨチと股間を庇いながら歩く・・・・・・・・・・・・
歩いていると、股間の痛みが少し楽になる様な気がした。
箱型の物体に付いた扉が微かに開いており、中からヒンヤリした空気が流れ出ている。
それが冷蔵庫である事は、すぐに分かった。
198 :
→
:2003/10/04(土) 00:51
>>196
中華包丁を叩き付けると、容器から油が飛び散った。
『八乙女』は、すぐさま飛び退いてコンロのスイッチを捻る・・・・・・・・・・・。
『ゴォォォォオオオ!!』
直後、コンロの周囲の油が燃え上がり、男の身体に引火した。
同時に、『八乙女』の右半身にも火が燃え移る。
炎は、瞬く間に2人を包み込んで行く・・・・・・・・・・・男は、身体を振って火を消そうと
暴れている。
199 :
木下 洋
:2003/10/04(土) 00:54
>>197
(冷蔵庫か……。)
中身はどんな感じだろうか?
冷蔵庫の形状(扉の数)は?
物音は聞こえるか?
200 :
八乙女 茜
:2003/10/04(土) 01:03
>>198
「これで終わりだよォォーーーーッ!!」
火を消そうとする事で、男に決定的な隙が生まれた。
茜は『覚悟』を決めて火を消さない。
暴れる男の脳天に中華包丁を渾身の力で叩きつけるッ!
201 :
→
:2003/10/04(土) 01:03
>>199
中を見ると、牛乳やバター・・・・・・・・・・
乳製品以外にも、様々な食材が入っている。
扉は3つあり、上から冷凍庫・冷蔵庫・野菜ケースになっていた。
中を冷やしているモーターの、低い音が聞こえる。
202 :
→
:2003/10/04(土) 01:07
>>200
『ドカッ!!』
鈍い音と共に、中華包丁は男の首の付け根辺りに食い込んだ。
血しぶきが上がる・・・・・・・・・・直後、『八乙女』の腕を男が掴んだ。
炎は、どんどん2人の身体に燃え広がる。
203 :
木下 洋
:2003/10/04(土) 01:08
>>201
冷蔵庫の音以外には何も聞こえない?
(知る術もないが『争う音』など)
とりあえず冷蔵庫が倒れるかどうか試す。
下に有ると思われる入り口を出す為に。
204 :
八乙女 茜
:2003/10/04(土) 01:17
>>202
「テメェーーーッ!!」
燃え移ってない方に今まで持っていた犬を男の顔へ押し付けて不意をつく。
そして、茜は男の足を払って後方へ押し倒す勢いで体重をかける事で首に包丁を食いこませるッ!
205 :
→
:2003/10/04(土) 23:32
>>203
『木下』は、股間を庇いながら冷蔵庫を押した。
予想に反して、冷蔵庫は軽々と動かせる・・・・・・・・・・四方の足に、車輪があるらしい。
冷蔵庫の下にある扉が、眼前に現れた。
争う音などは、聞こえない。
>>204
『八乙女』が押し付けようとした瞬間、犬は動きの隙を突いて逃げた・・・・・・・・・。
足を払おうとしたが、男の身体はビクともしない。
・・・・・・・・・・・・炎は、『八乙女』の全身に燃え広がる。
火だるまとなった男は、組み付いた『八乙女』の両腕を押さえてガスコンロの上に
押し付けた。
206 :
木下 洋
:2003/10/04(土) 23:37
>>205
(おっ、ラッキーだったな…。)
出てきた扉に拾った鍵を使用してみる。
開くだろうか?
207 :
→
:2003/10/04(土) 23:41
>>206
『カチッ』
『鍵』は、扉にピッタリ合った。
鍵を回して扉を持ち上げると、股間が痛んだが・・・・・・・・・・・
地下に続く、急な階段が現れる。
下は闇に包まれており、冷たい風が吹いて来た。
冷気に身震いすると、股間が痛む。
208 :
八乙女 茜
:2003/10/04(土) 23:44
>>205
「ア゛あぐぁァアーーッ!!」
まだ、中華包丁を茜は持っている。
男が両腕を押さえつけているという事は、男は茜に覆い被さっているはず。
ガスホースを叩き切るッ!
そして、男の体を爆発の盾にするッ!
209 :
木下 洋
:2003/10/04(土) 23:48
>>207
(くそッ…、痛ぇな……。)
入り口近くにスイッチのような物はないだろうか?
210 :
→
:2003/10/04(土) 23:49
>>208
手に握った中華包丁を、ガスホースの位置に見当を付けて振った。
手応えは、あった・・・・・・・・・・
『ドッゴォォォォォォォォォン!!!』
『八乙女』の予想を越えた爆発は、部屋全体を吹っ飛ばす。
『八乙女 茜』 ・・・・・・・『爆死』
211 :
→
:2003/10/04(土) 23:53
>>209
入り口を覗き込んだ瞬間、凄まじい爆音と共に『木下』の身体が崩れる。
一瞬の出来事━━━━━━━
『木下』は、地下に続く階段を転がり落ちて行った。
闇の底へ・・・・・・・・・・・首の骨が折れる、嫌な音が聞こえた。
『木下 洋』 ・・・・・・・・・・『死亡』
212 :
エピローグ
:2003/10/05(日) 00:01
その工場について、知る者はいなかった。
そこで起きた惨劇も・・・・・・・・・・2人の若者達の死も。
彼らの死によって一人の男の暴走が食い止められた事実も、爆炎に消えた。
『松村 光』・・・・・・・・・・『スタンド』の名は、『ウェイ・オブ・デリシャス』
→『爆死』
213 :
→
:2003/10/05(日) 00:18
『木下 洋』 評価:D
敵に対して、猪突猛進に攻撃を仕掛けたのが失態の始まりだった。
何よりも、情報と協力者を得るという能力の欠如が挙げられる。
間接的に『八乙女』の犠牲となったのは、行動のタイミングの悪さだろう。
彼の微妙な積極性に、展開自体が引っ張られた感もある。
214 :
→
:2003/10/05(日) 00:25
『八乙女 茜』 評価:C
孤軍奮闘したが、やはり『木下』との密な連携が必要だった。
『燃やす』という発想は良かったが、一人では荷が重かったのか・・・・・・・・・・・。
ガスの爆発力を甘く見たのも、死の要因と言える。
行動に合わせた絶妙な爆破によって、間接的に『木下』を殺害。
215 :
→
:2003/10/05(日) 00:30
総評:D
敵諸共、爆炎に消えた2人。
何も分からない内に巻き込まれ、そのまま死んでしまった。
ほぼ全てが未解明。
やはり、2人の協力が必要不可欠だったと言える。
216 :
『僕の顔を食べないで』
:2003/10/05(日) 00:31
→THE END
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